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第3回助産婦学校専任教員・臨床指導者講習会に参加して—母子の心理を中心に
竹之内 紀膺子
1
1鹿児島大学医学部付属助産婦学校
pp.316-317
発行日 1978年5月25日
Published Date 1978/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205380
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全国助産婦学校協議会の主催により,第3回助産婦学校専任教員および臨床指導者講習会が,昭和52年3月23〜25日の3日間,日本赤十字中央女子短期大学講堂で開催されました。全国各地より専任教員62名,臨床指導者60名の受講生が参加し,これからの助産婦業務および助産婦教育のあり方を考えるうえに有意義な講習会でしたので,ここにその概要を紹介します。
3日間の概要として,まず第1日目は,全国助産婦学校協議会会長の小林隆氏による開会挨拶ではじまり,つづいて都築公厚生省看護課長の来賓祝詞があり,母子保健の動向について述べられました。その内容は,数の充足化の過程で,ある地域,ある施設への偏り現象が生じて,地域差が大きくなってきている現状の分析からはじまり,つづいて,質的向上の対策として,教育コースの充実を計る目的で設立された厚生省の看護研修研究センター(国立東京第2病院構内)の状況を話されました。9か月コースを昭和52年7月に開校し,6か月コースを昭和53年より1年コースに改正したという内容でした。また,「実習指導者の充実を計るための永年の課題であった,実習は教育であるという主張がようやく認められ,定員としては取れなかったが,予算化することができたことは一歩前進だと思われる。一方,学校経営費の分担と比率の問題は残された課題となった」など,今日,母子保健の分野で問題となっている点について,行政の側から意見を述べられました。
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