施設レポート・9
妊婦体操を取り入れ効果を上げつつある—大分県立病院産婦人科の保健指導活動
是沢 郁子
1
1大分県立病院産婦人科
pp.312-315
発行日 1978年5月25日
Published Date 1978/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205379
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1.はじめに
大分県立病院は大分駅より徒歩約10分,国道197号線に面した市街地にある。大分市は昭和45年頃より工業化が進み,人口は33万人余である。西には別府湾,高崎山が眺められ,東には,新日鉄をはじめとする工業地帯が広がる新産業都市である。このように都市化の進む中で,母子保健上の問題も,増加の傾向にあり,母子保健に携わる者として,ただ単に分娩の介助だけにとどまらず,施設を訪れる妊産婦に対し,個々のニードに沿った援助を目指して,3年前より産科外来に保健指導室を設置し,従来の母親学級に妊婦体操をとり入れ,妊娠中からの指導に力を入れてきた。ことに妊婦体操においては,試行錯誤をくり返しながら,毎回の指導に励んできたが,昨年,その結果をまとめて,第8回母性小児看護学会で発表したので,当院で行なっている妊婦体操の実情について紹介する。
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