特別寄稿
妊娠中毒症の低カロリー療法
城戸 国利
1
,
山田 順常
1
,
林 進
1
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
pp.80-105
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205334
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1.妊婦に対する低カロリー療法とは
字の示すとおり,妊婦の摂取総カロリーを従来よりもはるかに強く制限する食事療法であって,昭和44年,京大病院産科において筆者らの1人城戸がはじめたものである。
簡単に言えば「低カロリー療法適用中は,妊婦の体重がしだいに減少することはあっても,少なくとも増加しないように」カロリー制限を行なう食事療法である。日本人の妊婦であれば,比較的安静の状態で1日1200Cal以下にすれば,ほぼこの目的にかなう。
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