Laboratory Instrumentation
マイクロカロリーメーター
須藤 三都歳
1
1㈱アムコ科学機械部
pp.1138-1141
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914904
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生物体は非常に多種類のタンパク質,核酸,多糖類,脂質その他の高分子,低分子量物質から構成されており,これらの物質はそれぞれ特異的な構造と反応性をもって細胞下構造,細胞,組織,更に生物個体を作り上げ,代謝,生長,運動などの生物活性を維持するための反応を行っている.これらの反応にはエネルギーの変換と流れが伴うので,エネルギーの出入の直接定量を行う熱測定は生体エネルギー論の一つの重要な研究手段である.
マイクロカロリーメーター(LKB社)にはフロー型,アンプル型,バッチ型があり,幅広い種類の試料に対して使用可能に設計されている.反応熱,結合熱,混合熱,希釈熱などのマイクロカロリー量の熱測定に適し,生化学方面においてはタンパク質—タンパク質間結合反応,酵素活性反応,抗原—抗体反応,酵素—基質間反応,酵素—阻害物質間反応,代謝熱測定に使用できる.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.