特集 へき地・離島の保健・医療
離島と駐在保健婦—沖縄県の現状と課題
伊波 茂雄
1
Shigeo IHA
1
1琉球大学医学部保健学科保健管理学教室
pp.535-544
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207313
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■保健婦の現状
昭和26年,保健所法が制定され(当時の琉球政府及び立法院による独自の法律)保健所が設置された.この時公衆衛生看護婦が誕生し,駐在制度が確立された,当初は沖縄本島北部,中部及び南部の3保健所に40人が配置されたが,次第に増員され,日本復帰(昭和47年)後は保健婦という名称に変わり,昭和60年には県と市町村保健婦合計が211名となった.
市町村保健婦は,昭和50年に初めて2名採用され,60年には21市町村で36名配置されている.県駐在保健婦と市町村保健婦はほとんど地区分担制となっている(表1,図1).
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.