Medical Scope
帝切児症候群
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.248
発行日 1976年4月25日
Published Date 1976/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205027
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昭和44年頃,というと,ずいぶん昔のことのようですが,「帝切児症候群」という名前が初めて学会に出てきたことがありました。
帝王切開術によって出生した新生児は,経腟分娩で出生した新生児と少し異なる点があるということを,種々の面から研究して,その差のような点を「帝切児症候群」と名づけたのです。これは,主として出生後の呼吸や循環動態における適応現象を説明するために用いられた表現として,当時は考えられていました。
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