今月の臨床 —リニューアル—帝王切開
帝切をめぐる問題点
5.帝切分娩児のケア
濱田 貴
1
1愛育病院新生児科
pp.1282-1283
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903801
- 有料閲覧
- 文献概要
出生を境に胎児は,子宮内から子宮外への大きな環境の変化に適応しなくてはならない.新生児期に起こりうる多くの疾患は,広義にはこの環境の変化への適応不全と考えられよう.分娩の自然の姿が経腟分娩であるとするなら,安全に施行できるようになったとはいえ,帝王切開術は児にとっては非生理的な側面をもっており,それゆえに胎外環境への適応という観点からみると,種々のリスクが生じ得る.本稿では,帝王切開児の生理学的特徴を踏まえながら,帝王切開分娩児の疾患とそのケアについて概説を行っていきたい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.