今月の臨床 —リニューアル—帝王切開
ハイリスク帝切
6.反復の帝切
朝倉 啓文
1
,
荒木 勤
1
1日本医科大学産婦人科
pp.1266-1268
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903796
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わが国における帝王切開率は欧米諸国と同様上昇している.帝王切開の頻度が高ければ,その後の分娩でも反復帝王切開を選択する傾向は高いうえ,さらに,緊急帝王切開の率も低下することはない.反復帝王切開はいかようにしても高率とならざるをえない.
帝王切開は母体,胎児の救命が目的になる場合が多い.したがって目的達成のためには素早い手術操作が求められる場合が多く,反復の帝王切開においては,その意味で手術手技はけっして簡単とはいえないことがしばしばである.本稿では,そのような状況と対処法について考えてみたい.
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