ケース・カンファレンス
重症妊娠中毒症患者を地域との関連でとらえる
小泉 尚子
1
,
小林 英郎
2
,
小野寺 正子
3
,
市岡 操
4
,
井沢 方宏
5
1川崎市立川崎病院産科病棟
2川崎市立川崎病院産科
3川崎市多摩保健所
4川崎市川崎保健所
5川崎市衛生局保健
pp.460-469
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204746
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【問題点】
患者と医療となぜ結びつかないか
●退院後のことが気になる
井沢(司会) まず最初に,小泉さんがなぜこういう症例をとりあげ,調査をしたかということをお話していただけませんか。
小泉 この調査をしたきっかけというのは,重症の患者さんが退院した後どのような生活をしているのか,病棟に勤務する私たちは全然わからない状態にあるのです。たまに外来に来たとき元気な様子を見せに病棟に寄ってくれる方もいますが,ほとんどの場合良くなっているのか悪化しているのか,何の音沙汰もなく,こちらもその人たちのことをすっかり忘れてしまっていることが多いのです。
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