特集 全国助産婦学生研究論文集・2
名古屋市の一地域における妊産婦の意識調査
岩谷 恭子
1
,
釘宮 栄子
1
,
高橋 道子
1
,
野瀬 恵以子
1
1名古屋大学医学部付属助産婦学校
pp.166-174
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204676
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1.はじめに
近年,助産業務における保健指導の重要性がいわれてきたが,妊産婦の死亡率,とりわけ妊娠中毒症,出血は諸外国に比し,高値で,また周産期死亡率もまだまだ高い値を示している。これは妊婦に対する指導の不十分さと,さらに妊婦側の妊娠・出産,ひいては母性全般に対しての意識の低さからくるのではないだろうか。また高物価,家族構成の縮少,住宅難,マスメディアの氾濫,職業婦人の増加など妊婦をとりまく社会的環境に何らかの誘因があるのではないだろうか。そこで妊娠中の意識および管理の実態を調査すべく,本研究に取りくんだ。
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