研究・調査・報告
交換輸血施行児の予後
村山 ヒサエ
1
,
小柳 恭子
2
1新潟大学医学部付属助産婦学校
2新潟市市立病院建設事務局
pp.39-43
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204565
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1.はじめに
新生児黄疸は通常新生児の95%に出現し,生後2〜3日からだいたい1週間の経過をもって自然に消退し,その後何ら児の健康と発育を障害しない生理的なものであるといわれている。しかし時として重症黄疸または核黄疸をともなって,児が死亡したり,または,たとえ死をまぬがれたものであっても,心身障害を生ずる原因となりうることもある。
しかし現今は医学の進歩によって,これらの重症黄疸は交換輸血を行なうことにより解決され,何ら正常児と変わることなく健全な発育を続けることができるようになった。
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