明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY
IV.胎児・新生児
交換輸血
船戸 正久
1
Masahisa Funato
1
1淀川キリスト教病院小児科
pp.335-339
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206982
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1925年,矢状静脈洞を使った胎児赤芽球症に対する最初の交換輸血がHart1)により報告された。しかし実際に臍静脈を使用した交換輸血法(いわゆるダイアモンド法)を確立し,世界に広めたのはDiamond2,3)の功績である。この方法の普及により多くの胎児赤芽球症が救命されまた核黄疸の危険から救われた。しかし近年の周産期医療の進歩に伴い交換輸血にも対象,適応および方法などにおいて,様々な変化が見られるようになった。
本章では交換輸血の自動化の試みも含めたこれらの変化について,著者らの知見をまじえ言及する。
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