研究
当院における最近11年間の周産期死亡率の推移
池上 トシ子
1
,
杉田 昭子
1
,
池田 和子
1
1名鉄病院産婦人科病棟
pp.50-54
発行日 1971年3月1日
Published Date 1971/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204090
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I はじめに
近年,各年令層における死亡率は,かなりの低値を示し,ことに乳児死亡率の改善は目ざましく,戦前の5分の1までに減少した。しかし周産期死亡率は,まだ十分な改善を見るに至っていない。この周産期死亡に影響する因子は,単に産科領域のみの問題でなく,母子保健,社会層,女性の地位など,複雑な因子の背景があるが,臨床に携わる者として,それらの因子を分析し,死亡率の減少を計ることは,きわめて重要である。
今回,私達は当院における過去11年間の症例を分析したので報告する。
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