Medical Topics
妊産婦死亡の最近の推移,他
E.M
pp.228-229
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916892
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従来わが国の妊産婦死亡の主因は,妊娠中毒症によるものが第1位を占め,第2位出血,第3位子宮外妊娠の順序であった.しかし最近の詳細な調査によると,原因の第1位は出血となり,妊娠中毒症は第2位となったことが,昭和46年11月の日本産婦人科学会臨床大会で明らかにされた.
わが国の妊産婦死亡率が近年著しく低下の傾向を示しているにもかかわらず,欧米の先進国に比べれば,なおかなり高率であることは周知の事実である。たとえば昭和25年(1950)には出生10万対176.1であったものが,同42年(1967)には70.5と著明に減少したが,なお同年のデンマーク9.8,スウェーデン13.9,イギリス20.8,アメリカ27.9などに比して相当に高い.
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