特集 新生児死亡
新生児疾患の正しい診断
藤井 とし
1
1都立築地産院小児科
pp.22-24
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204070
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I.はじめに
今から十数年前には,新生児死亡の診断として大半が死産,あるいは先天性弱質とされ,未熟児には生活力薄弱とつけられていた。
このような診断名がつけられていたのは,医学のなかで新生児学が遅れていたこと,また新生児をすべて正常と考え取扱われていたことが遅れの原因の1つとなったのではないかと思う。新生児4〜5入に対し1人に何らかの異常変化がおこっていることを考えると,新生児の取扱いは異常のおこる危険性を考慮にいれ,特別の看護をしなければならない。
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