特集 新生児と未熟児の問題
新生児疾患はこうして診断される
安達 寿夫
1
1東北大学
pp.25-28
発行日 1962年4月1日
Published Date 1962/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202303
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Ⅰ.はじめに
最近のわが国の母子衛生統計によると,1年以内の乳児死亡の約60%が1カ月以内の新生児で,新生児死亡のうち1週間以内の死亡がまたその60%ぐらいを占める.
これは死亡届による統計であるが,出生後2〜3日以内の死亡はしばしば死産として届けられているので,手週以内の死亡はさらに多く,この時期はそのほとんどが助産婦や産科医師の手もとにあるので,異常があつた場合できるだけ早くみつけて,だいたいの病名の見当をつけそれぞれその病気に適当な処置をし,または必要に応じて外科などにすみやかに送つて,治療をうけさせることが望ましい.
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