特集 全国助産婦学校学生研究
—新潟大学医学部付属助産婦学校—体重増加による浮腫出現に対する影響
丸山 礼子
,
椛沢 寿美子
,
上村 功
,
穂積 米子
pp.63-68
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203762
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1.緒言
妊産婦死亡の原因として,最も重要視されているものの1つに妊娠中毒症が存在する.妊娠中毒症による妊産婦死亡率が他の各種要因に比して著しく高いことが,本症に対する医学的関心を呼んでいるが,妊娠中毒症軽症例を含めると妊産婦に占める割合は非常に高いものと考えられる.
妊娠中毒症の本態については,いまだ完全に解明はされていない.以前は胎盤から毒性の物質が排出され,一種の中毒症の状態が本症の本態とされていた.しかしながら,最近では妊娠という非生理的状態に対する妊婦の適応の失敗により生ずる一連の症候群という点から研究が試みられている.
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