特集 全国助産婦学生研究
—長崎大学医学部付属助産婦学校—長崎大学付属病院産科外来における最近5年間の妊娠中毒症の臨床統計
江沢 万里子
,
宮市 和子
pp.87-90
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203402
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まえがき
わが国における妊産婦死亡の頻度は外国の統計成績に比べてもきわめて高く,しかも,このなかで大半は妊娠中毒症によるものといわれている.近年,その意味で,妊婦の定期検診による早期発見早期治療が推進されていることは,まことに結構なことといわねばならぬ.したがって,外来における妊婦検診に際して,妊娠中毒症を早目に発見し,これがいかに妊娠,分娩の経過を障害し,また産後もなお,後遺症をもたらすものであるかを説くことは,私ども,助産婦にとって重大な意義を有するものと思われる.
このようなことから,私どもは当院産科外来における最近5年間の妊娠中毒症推移の実態を調査し,次のごとき調査成績を得たので報告する.
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