師弟対談
—被爆の運命に抗して—長崎大学医学部付属看護学校の沿革を語る
松山 千代子
1
,
河本 令子
2
1長崎県保険課
2長崎大学医学部付属看護学校
pp.143-156
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907073
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かつて日本でただひとつの開港としてにぎわい,近代医学の発祥の地ともなった長崎市は,あののろわしい原爆の被災地でもある.幾重にも重なりあい奔流する歴史.その中で長崎はいま和洋・古今が巧みに入り混じる美しい調和をその街並みにしのばせる都市に変貌している.ここに,自らのもてる情熱を,看護婦養成と看護の発展に注ぎつづける女性がいる.時代を見すえつつ生ききろうとするひとりの女が語り継ぐ‘女性史’.そのコトバにこめられたみずみずしい感性としたたかなバイタリティは,いかにも魅力的である.
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