わたしの分娩
原発性微弱陣痛と戦つた10日間
加藤 節子
1
1元:大阪第一病院
pp.42-43
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202809
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あきらめかけていたところ思いがけぬ妊娠
結婚生活6年,この間2回も流産の苦い経験を持っております私は,もともと体も弱く,体格的にも恵まれておりませんので,妊娠に対する望みもほとんどうすれかけており,家事は両親にまかせきりで,せめてお仕事の面で単調さを忘れようと,共働き生活を送っておりました.
昨年の夏,思いがけず待望の妊娠とわかりましたときは,3度目の正直の言葉にもありますように,この期を失なったら一生子宝に恵まれないのではないかと,そんな気持がして,どんなことがあっても,自分の力で丈夫な子供を生み上げなければと,決心したものです.
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