共同研究・1
実態調査による産科病棟における新生児室(未熟児をふくむ)の勤務体制
中村 美
,
生駒 とし
,
桐明 ユイ子
,
小林 光子
,
工藤 美樹
,
細脇 かほる
,
三好 愛子
,
浜野 なつ
,
飯塚 八重子
pp.49-54
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202283
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1.はじめに
母子の健康管理にあたり,とくに昨今大きくクローズアップされてきております"未熟児の問題について"私どもも,そのマスコミの波にもれず,多方面よりその知識においていろいろと吸収されることが多いこの頃ですが,実際,病院におきまして未熟児を看護しております私共が,どの程度良心的な看護を行なつているかという問題になりますと,はなはだ疑問に思うわけです.現在の段階では,新生児,未熟児に対しての看護者要員の定員は認められていないのですから,新生児室が設けられていても,そこに働きます看護者は,他の場所から無理に捻出せられた者で扱われているのが,大方の病院の実状でないかと思います.
そこで私共は,本講習生を対象に産科病棟内で管理されております.新生児室の未熟児の取扱いの実態調査をしてみようということになりました.それには当然,関連性をもつてくる産科病棟に働くものの実態も知らなければなりませんので付随してこの調査をもしました.
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