研究と報告【投稿】
中小病院における未熟児室管理の実態
入来 典
1
,
空閑 チエ子
2
,
平山 祐子
2
1国立久留米病院小児科
2第4病棟
pp.105-108
発行日 1971年6月1日
Published Date 1971/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204359
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未熟児収容施設はいかにあるべきか,その管理,看護はどうあらねばならないかということについては,すでに多くの著書に詳細に述べられている.また,日本小児科学会新生児委員会よりはきわめて理想的な未熟児管理基準が示された.しかしながら,これらの諸条件にかなった施設がはたしてどれくらいあるだろうか.大多数の地方都市や町村にある中小病院では,この理想にほど遠いのが現実ではないかと思う.
私どもの病院においてもこれらの条件のすべてが満足されているわけではないが,私どもはこれをしかたのないことだと考えているのではない.常によりよい医療,看護ができるように努力しているが,今回その作業の一環として,全国の中小病院における未熟児室管理の実態をアンケートにより調査したので,その結果を報告するとともに若干の考察を加えたい.
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