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化学纎維の常識
斉藤 寿満子
1
1文化服装学院
pp.63-66
発行日 1957年10月1日
Published Date 1957/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201359
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"化繊"と一口に云うと綿・麻・羊毛・絹などの自然の繊維に比較して,非常に弱いとか大変皺になるとか,一般に悪い布地のことを「化繊のようだ」と云われて来た.しかし近頃だんだん私達の衣生活に,必要かくべからざるものとなつて来つつある.というのは改良に改良が加えられ,めざましい進歩によつて,質が向上され,大量生産が出来るので,値段が非常に安価であるということである.従つて豊かな衣食住のまずはじめの衣生活をする為には,それが何の繊維から出来ているか,またどんな性質を持つているかを知つて,適切な取扱いをすることが肝要である.
先ず化繊の種類を知る為に,天然繊維の種類も一応知る必要があろう.
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