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女子後部尿道軟性纎維腫の1例
辻 知躬
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1横濱醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.236-237
発行日 1951年5月1日
Published Date 1951/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200515
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緒言
尿道の原發性良性腫瘍は男女を通じ稀なもので就中男に少い。發生母地より,上皮性と結合織性に區別し得るが其の中で上皮性の尿道ポリープは日常遭遇する機會が最も多い。結合織性のものは極めて稀なもので,純粹な型の報告は殆んど常に女性に限られている。
昭和16年落合氏は本邦文献を調査し,良性腫瘍の各型を含め,十數例を集めて報告しているが,其の中でも亦其の後も尿道纎維腫の症例は未だ報告されていない。我々は最近血尿による尿閉を主訴としたこの珍らしい尿道纎維腫を經驗したので茲に報告する。
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