講座
予防の立場からみた妊婦の心得(1)
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.28-31
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200881
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A.はじめの言葉
助産婦の位置は丁度,一般女性と医師との中間にあるといえます、平素はその女性達にとつては,何事でも心易く打明けられる最も親しみのある相談相手であると共に,必要あれば医師に結びつける役割を果してゆきます.今迄この役割は,自分を名指してくる女性にだけ個人的に果すという狭い活動範囲のものでありました.然しこれからはそれだけでは足りないと思います.
自分の住んでいる土地,村,街の全般の人達にも指導の手を差し伸べるのでなければなりません.従つて会合の席上で助産婦自らが講演をすることもあり,またそれを求められることも起つてきます.
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