学会印象記
第39回 日本義肢装具学会学術大会
越智 光宏
1
1産業医科大学医学部リハビリテーション医学講座
pp.198-199
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203052
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2023年10月28日(土),29日(日)の両日,JR岡山駅前の岡山コンベンションセンター,岡山市民会館で第39回日本義肢装具学会学術大会が開催された.大会長は川崎医科大学リハビリテーション医学教授の花山耕三先生(図1)で,顧問は川崎医療福祉大学学長の椿原彰夫先生,実行委員長は川崎医科大学リハビリテーション医学准教授の平岡崇先生だった.すべて現地開催で行われ,2日間とも天候に恵まれ約1,250名が参加した.
大会のテーマは「多職種が関わる義肢・装具」であり,大会長講演では,病院の機能分化,介護保険が定着した今,① 地域によって職種間連携がうまくいっていない事例があること,② 同職種でも引き継ぎがうまくいかず技術が十分に継承されていないことが指摘され,① 患者自身が義肢装具を自己管理できるための指導,② 医療福祉職が義肢装具により多く関わること,が必要であると述べられた.義肢装具の性格上,急性期から生活期まで,医療保険から介護保険まで行政を交えてかかわることの必要,必然性を改めて感じさせられるものであった.
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