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特集 障害児の成人移行支援の課題とトランジション
障害者支援施設における若年の肢体不自由者に対する自立支援プログラム
Supporting self-reliance of adolescents and young adults with physical disabilities: small-group program at a facility for people with disabilities
田中 幸伸
1
,
高岡 徹
1
,
渡邊 崇子
1
Yukinobu Tanaka
1
,
Toru Takaoka
1
,
Takako Watanabe
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
自立訓練事業
,
機能訓練事業
,
障害者支援施設
,
社会生活力プログラム
,
若年肢体不自由者
Keyword:
自立訓練事業
,
機能訓練事業
,
障害者支援施設
,
社会生活力プログラム
,
若年肢体不自由者
pp.1201-1208
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202974
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はじめに
横浜市総合リハビリテーションセンター(以下,当センター)は,開設から35年以上の歳月が経ち,乳幼児期から支援を受けてきた利用者が成人期に差し掛かることが増えている.在学中は,放課後等デイサービスなどのサービスが提供され,卒業後の社会参加先の選択肢も増え,社会資源は年々充実している.
しかし,本人が能力を十分に発揮できず介助を前提として家族や支援者がかかわっている方や,作業所に通うことになったものの,コミュニケーションの課題から適応できない方,高等部卒業後の進路に悩む方など,経験不足や本人の特性から社会性の乏しさが課題となる方々に接することは多い.充実した資源があったとしても,自己理解を深めることや自己決定・意思表出ができるようになることの重要性,それらが発揮できるための支援の重要性は変わらない.
当センターでは,開設当初から,特別支援学校などを卒業した若年の肢体不自由者を対象とした社会リハビリテーションプログラムを実施してきた.今回は,成人移行期に向けた当センターにおける若年の肢体不自由者向けプログラム(以下,本プログラム)を紹介し,さらに検証結果をまとめた.
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