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実践講座 リハビリテーション治療に生かすエコー・1【新連載】
運動器リハビリテーションにおけるエコーの活用
Ultrasonographic evaluation for rehabilitation practice: using ultrasonograph in musculoskeletal rehabilitation
宮田 徹
1
,
直井 大地
1
,
芦原 光明
1
,
太附 広明
1
,
河端 将司
2
,
宮武 和馬
3
Toru Miyata
1
,
Daichi Naoi
1
,
Mitsuaki Ashiwara
1
,
Hiroaki Tatsuki
1
,
Masashi Kawabata
2
,
Kazuma Miyatake
3
1相模原協同病院医療技術部リハビリテーション室
2北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法専攻
3横浜市立大学附属病院整形外科
1Department of Rehabilitation, Sagamihara Kyodo Hospital
2Department of Rehabilitation, School of Allied Health Sciences, Kitasato University
3Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University
キーワード:
運動器リハビリテーション
,
運動器エコー
,
エコーアシスト
Keyword:
運動器リハビリテーション
,
運動器エコー
,
エコーアシスト
pp.67-72
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202726
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筆者が新人理学療法士だった10年前,「触診がうまくない」とか「それは違う組織でしょ」と先輩理学療法士にしばしば指導された.自分自身の力不足を痛感し,「身体内部の構造が見えればいいな」と思いながら触診の練習を繰り返した.目に見えない身体内組織を指先の感覚を研ぎ澄まし,目を瞑りながら触診したものだ.10年が経過した今,エコー画像を頼りに確実に組織を触り分けることができるようになり,むしろ目を見開いて触診をするようになった.
エコーの利点は身体内組織を可視化するだけではない.エコーは時間分解能・空間分解能に優れるため,関節運動や軟部組織の動きを即時的に観察できる.かつては体表から想像していた身体内部の動きを視覚化できるようになり,理学療法士が考える臨床推論の世界観も変化したと言っても過言ではない.
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