特集 痛みを訴える透析患者にどう対応するか
7．高齢者の痛み
竹下 克志
1
1自治医科大学整形外科
キーワード：
変形性関節症
,
腰痛
,
ロコモティブシンドローム
,
運動器リハビリテーション
,
高齢者
Keyword:
変形性関節症
,
腰痛
,
ロコモティブシンドローム
,
運動器リハビリテーション
,
高齢者
pp.1201-1205
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002271
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高齢者は腰痛や関節痛などの運動器に関連した痛みが多い．運動器疼痛があると運動機能，とくに移動機能の低下であるロコモティブシンドロームをきたしていることが多く，介護度が上がりフレイルに進行するリスクも高い．原因となる運動器疾患として骨粗鬆症，変形性関節症などがある．原疾患に対する治療が欠かせないが，透析患者では侵襲的治療への敷居が高い．高齢者では認知症などで痛みを訴えることができないことがある．治療には薬物の内服治療やインターベンショナル治療，運動器リハビリテーションを行うが，内服治療では有害事象が出やすいこと，運動器リハビリテーションでは転倒に注意を払う必要がある．
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