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特集 障害・疾患を認識する
知的障害のある人のライフストーリーの語りからみた障害の自己認識—なぜ「障害がない」と語るのか
Self-awareness of disability as seen through the life stories of people with intellectual disabilities
杉田 穏子
1
Yasuko Sugita
1
1青山学院大学コミュニティ人間科学部
1Department of Community Studies, College of Community Studies, Aoyama Gakuin University
キーワード:
知的障害
,
障害の自己認識
,
社会モデル
,
ふつうをよそおう
Keyword:
知的障害
,
障害の自己認識
,
社会モデル
,
ふつうをよそおう
pp.33-39
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202721
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はじめに
知的障害のある人の中には,自分の障害を認識している人もいるが,一方で認識していない人もいる.それはなぜだろうか,それにはどのような理由があるのだろうか.2017年に出版した拙著『知的障害のある人のライフストーリーの語りからみた障害の自己認識』1)は,その理由を知的障害のある人の語るライフストーリーを通して明らかにしようとしたものである.本論ではその中から自分には「障害がない」と語るHさんのライフストーリーの語りを紹介しながら,その理由を考えてみたい.
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