Japanese
English
特集 障害・疾患を認識する
高次脳機能障害のアウェアネス
Awareness after brain injury
野路井 未穂
1
Miho Nojii
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
アウェアネス
,
アウェアネスへの介入
,
生物心理社会的アプローチ
Keyword:
アウェアネス
,
アウェアネスへの介入
,
生物心理社会的アプローチ
pp.17-24
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202718
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
高次脳機能障害者の社会復帰を支援する臨床現場では,アウェアネスの障害があると,自己の機能的能力に対する洞察力が欠けるだけでなく,自己の能力を過大評価する傾向があることから,周囲に高いレベルの管理が求められ,それが介護負担感の増悪につながりやすい1)ことが指摘されている.そのため,高次脳機能障害者の安定した社会復帰には,アウェアネスへの介入が必要であると考える.
本稿では,当事者が社会から孤立しないことを目的に,彼らが重要な他者や支援者と協力関係を構築・維持できるよう,アウェアネスのアセスメントおよび介入について,先行研究ならびに事例を交えながら紹介する.なお,事例は本論の趣旨に問題が生じない範囲で改変している.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.