Japanese
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特集 モチベーション&アドヒアランスの向上
6 前頭葉損傷者を含む高次脳機能障害者
Patients with Higher Brain Dysfunctions Including Frontal Lobe Dysfunctions
浦上 裕子
1
Yuko Urakami
1
1国立障害者リハビリテーションセンター病院リハビリテーション部
キーワード:
高次脳機能障害
,
モチベーション
,
アパシー
,
アウェアネス
,
意思決定支援
Keyword:
高次脳機能障害
,
モチベーション
,
アパシー
,
アウェアネス
,
意思決定支援
pp.285-291
発行日 2022年3月18日
Published Date 2022/3/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 高次脳機能障害者が主体的にリハビリテーション治療に参加し継続するためには,急性期から回復期にかけては,患者が自尊心を失わないように,自己意識性(アウェアネス)に対して働きかけ,アパシーやうつを評価し,適切な対応方法を患者と一緒に考え,できる能力を引き出し,モチベーションを維持できる環境を整備する.社会生活に近い環境をつくり,その中で障害に気がつき対処できるようになること,グループ訓練の中で障害を他者と共有し肯定される機会をもつことで,モチベーションが高まる場合がある.慢性期には,障害福祉サービスの利用を,本人自ら意思決定できるような支援が必要となり,支援の実践技能としての基本姿勢は「傾聴」である.
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