Japanese
English
症例報告
亜急性期脳卒中者にBody Weight Supported Walkerを用いた介入により速度性・安定性・協調性が改善した1例
Improving velocity, stability and cooperativeness of subacute stroke patient for Body Weight Supported Walker
國友 公太
1
,
青木 啓一郎
2
,
吉川 大志
1
,
北条 世界
1
,
齋藤 宥真
1
Kouta Kunitomo
1
,
Keiichiro Aoki
2
,
Taishi Kikkawa
1
,
Sekai Houjou
1
,
Yuma Saito
1
1汐田総合病院リハビリテーション課
2昭和大学保健医療学部作業療法学科
1Department of Rehabilitation, Ushioda General Hospital
2Department of Occupational Therapy, School of Nursing and Rehabilitation Sciences, Showa University
キーワード:
脳卒中
,
体重免荷式歩行器
,
歩行速度
,
歩行周期変動係数
,
歩幅対称性
Keyword:
脳卒中
,
体重免荷式歩行器
,
歩行速度
,
歩行周期変動係数
,
歩幅対称性
pp.1363-1367
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202668
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要旨 【はじめに】実用歩行を獲得するためには速度性・安定性・協調性・応用性・耐久性が重要とされている.今回,亜急性期脳卒中者にBody Weight Supported Walker(BWSW)を使用し,歩行の速度性・安定性・協調性の改善につながり実用的な歩行獲得に至った1例を経験したので報告する.【症例紹介】右視床出血による中等度の麻痺と感覚性運動失調・注意機能障害を呈した60歳台男性である.【経過】介入1〜5週目は2動作歩行で歩行練習距離が制限されていたため,BWSWを導入することで歩行練習距離が増加した.介入12〜15週目では歩行の速度性と安定性を示す歩行周期時間の変動係数,協調性を示す歩幅対称性がminimal clinically important difference(MCID)やminimal detectable change(MDC)を超える改善を示した.【考察】今回,BWSWの使用により早期から安全に積極的な歩行練習が導入できたことや歩行の速度性・安定性・協調性がMCIDやMDCの値を超える結果であり,屋外歩行獲得などの歩行拡大に寄与したと考えられた.
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