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公募特集 コロナ禍からWithコロナ時代へ—リハビリテーションの変化
B
COVID-19クラスターが発生した総合病院における消毒剤消費量と個人防護具費用の変化
Changes in disinfectant consumption and personal protective equipment costs in a general hospital where the COVID-19 cluster occurred
吉川 大志
1
,
飯田 健治
1
,
加藤 祥多
1
,
齋藤 宥真
1
,
小林 亮平
1
,
宮澤 由美
2
Taishi Kikkawa
1
,
Kenji Iida
1
,
Shota Kato
1
,
Yuma Saito
1
,
Ryohei Kobayashi
1
,
Yumi Miyazawa
2
1汐田総合病院リハビリテーション課
2汐田総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Therapy, Ushioda General Hospital
2Department of Rehabilitation, Ushioda General Hospital
キーワード:
消毒剤消費量
,
個人防護具コスト
,
新型コロナウイルス感染症クラスター
Keyword:
消毒剤消費量
,
個人防護具コスト
,
新型コロナウイルス感染症クラスター
pp.1439-1442
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202689
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はじめに
汐田総合病院(以下,当院)は神奈川県東部に位置し,急性期病棟,地域包括ケア病棟,回復期リハビリテーション病棟の319床を有する民間の総合病院である.2020年4月より当院は疑似症,軽症,中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を受け入れ,入院病床12床を確保している.2022年1月20日より回復期リハビリテーション病棟においてCOVID-19クラスターが発生し,入院患者58名のうち31名が陽性者となった.クラスター発生まではCOVID-19患者に対し,理学療法士2〜4名でリハビリテーションを提供した.クラスター発生後は理学療法士7名,作業療法士3名に増員し,祝祭日を含め毎日リハビリテーションを提供した(表).
COVID-19感染管理を目的とした対策は,手指衛生など消毒の徹底,個人防護具(personal protective equipment:PPE)の使用や着脱方法の訓練,パーティションの設置など多岐にわたる1).COVID-19感染拡大に伴い,消毒剤消費量やPPEコストが増加すると考えられ,COVID-19は感染対策コストにも影響を与えている可能性がある.
今回は,当院における消毒剤消費量,PPEコストの変化について報告する.
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