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実践講座 ケースレポート:神経筋疾患の在宅リハビリテーション・4
パーキンソン病
Home-based rehabilitation for persons with Parkinson's disease
沖井 明
1
Akira OKII
1
1医療法人和会沖井クリニック
1Okii Clinic
キーワード:
非運動症状
,
cue
,
支援者支援
Keyword:
非運動症状
,
cue
,
支援者支援
pp.859-868
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202562
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中枢神経の変性疾患であるパーキンソン病は運動症状の出現前から神経細胞の減少が急速に進み1),経過とともに自律神経系,大脳辺縁系,および運動系が損なわれる2).臨床症状としては便秘や睡眠障害など非運動症状が運動症状に先行し,三徴をはじめとする運動症状が出現したのち,精神症状が出現する(図1)3).
薬理学的治療として抗パーキンソン病薬が用いられ,運動症状などを改善する.しかし治療期間や用量により,薬の効果時間が短くなるwearing-off現象や,内服した時間に関係なく症状が変動するon-off現象がみられるようにもなる4).精神症状や認知機能障害などの非運動症状には,選択的セロトニン再取り込み阻害薬,コリンエステラーゼ阻害薬など非ドパミン作動薬によるアプローチが必要となる4).
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