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特集 精神障害を地域で支える
横浜市における横浜市総合保健医療センターの役割と機能—精神障害者の地域での暮らしを支える
The mission and functions of Yokohama Comprehensive Care Continuum in Yokohama City: Supporting the lives of people with mental illness in the community
飯塚 英里
1
Eri Iizuka
1
1横浜市総合保健医療センター地域精神保健部
1Department of Psychiatric Rehabilitation, Yokohama Comprehensive Care Continuum
キーワード:
リカバリー
,
ケアマネジメント
,
生活支援
,
誰もが暮らしやすい社会
Keyword:
リカバリー
,
ケアマネジメント
,
生活支援
,
誰もが暮らしやすい社会
pp.841-847
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202304
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はじめに
横浜市は人口370万人を超える政令指定都市で,18行政区に分かれている.区によって若干の違いはあるが,基本的なサービスは市内で共通している.各区にある福祉保健センターが相談などで把握している精神障害者等基礎把握数は年々増加しており,2019年度は95,107人であった.疾患別でみると一番多いのは気分(感情)障害で35,782人,次いで統合失調症,統合失調症型障害および妄想性障害の21,844人の順である.精神保健福祉手帳所持者は39,232人となっている1).
精神障害者の多くは継続した医療を必要としている.しかし,その生活の基盤は住み慣れた地域にあるべきである.そのため「医療から地域生活への移行支援」と「地域生活の継続のための支援」は一貫して行われなくてはならない.本稿では,これらの取り組みについて横浜市総合保健医療センター(以下,当センター)を中心に概説する.
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