特集 地域の活性化に病院は貢献するか
横浜市の発展と「民との協働」による医療施策
前田 正子
1
1横浜市役所
pp.222-225
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100294
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■横浜市の発展と医療資源の不足
横浜市の人口は,平成18(2006)年8月に360万人を超えた.東京に次ぐ全国第2位の都市.市としては最大の人口規模を誇り,18ある区のうち比較的大きな区の人口は,地方の県庁所在市も匹敵する.
横浜市の歴史は,古くはおよそ150年前の開港に遡ることができるが,近代における成長の背景には,戦後の高度経済成長を機に,東京のベッドタウンとして急速に発展してきたことが挙げられる.特に昭和30年代から40年代にかけて,市郊外部において多くの大規模住宅団地の開発が進み,新しい街並みが次々と形成されたことに伴い,1年間の人口増加数が10万人を超えるという急激な発展をみた(図1).
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