Japanese
English
調査
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発達障害領域の作業療法にもたらした影響
The influences of COVID-19 pandemic on occupational therapy in developmental disorders
齊藤 秀和
1
,
横山 和樹
1
,
森元 隆文
1
,
太田 久晶
1
,
池田 望
1
Hidekazu Saito
1
,
Kazuki Yokoyama
1
,
Takafumi Morimoto
1
,
Hisaaki Ota
1
,
Nozomu Ikeda
1
1札幌医科大学保健医療学部作業療法学科
1Department of Occupational Therapy, School of Health Sciences, Sapporo Medical University
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
発達障害
,
評価
,
治療
,
感染症対策
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
発達障害
,
評価
,
治療
,
感染症対策
pp.1095-1102
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202363
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要旨 【背景】新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019;COVID-19)により,社会的な行動変容が求められており,在宅の対象者も多い発達障害領域の作業療法にも大きな影響を与えることが予想される.今回,COVID-19が発達障害領域の作業療法に与える影響を探索的に検討した.【対象】北海道内の病院・施設に所属する作業療法部門代表者を対象とした郵送法によるアンケート調査のうち,発達障害領域の45名の回答を抽出した.【方法】北海道独自および全国の緊急事態宣言を基準に分類した3期と宣言の発出前を比較し,評価・治療内容の変化,および作業療法実施上の制限・対策について,自由記載形式のアンケートにて回答を求めた.【結果】緊急事態宣言の発出により,多くの施設で訓練・プログラムの中止などの制限を受けていた.一方で作業療法の完全な停止までは至らず,外出自粛に伴うストレスの発散や家庭での活動など,新たな介入が模索されていた.【結語】感染対策に留意したうえで,評価・治療内容を工夫することにより,継続的な作業療法の実施や,COVID-19によって生じた新たな問題への対応につながると考えられる.
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