Japanese
English
実践報告
COVID-19のクラスターを経験した回復期リハビリテーション病棟に勤務するリハビリテーションスタッフの心理的影響
Psychological impact of rehabilitation staff working in a convalescent rehabilitation ward who experienced COVID-19 clusters
崎本 史生
1,2
,
藤原 瑞穂
3
Fumio Sakimoto
1,2
,
Mizuho Fujiwara
3
1神戸リハビリテーション病院
2国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター
3神戸学院大学
キーワード:
作業機能障害
,
心的外傷後ストレス障害
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
作業機能障害
,
心的外傷後ストレス障害
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.1101-1105
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203525
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Abstract:回復期リハビリテーション病棟において,患者と医療従事者にCOVID-19陽性者が発見され,院内クラスターとなった.陽性者が発見された病棟(以下,当該病棟)とその他病棟で,リハビリテーションスタッフの心理的影響に違いがあるのか比較検討を行った.方法は,クラスター発生1カ月後,3カ月後に,心的外傷後ストレス障害(以下,PTSD)を評価するImpact of Event Scale-Revised(IES-R),作業機能障害の種類と評価であるClassification and Assessment of Occupational Dysfunction(CAOD)を縦断的に調査した.結果,クラスター発生1カ月後に行ったIES-Rによる評価では当該病棟34.3%,その他病棟25.0%がPTSDハイリスクであったが,同3カ月後では3.3%と11.3%に減少していた.しかしCAODでは,全病棟がクラスター発生3カ月後も約半数で作業機能障害を有していた.以上より,職員の心理的支援の必要性が課題と考えられた.
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