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連載 いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断・Vol.13
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査
SARS-CoV-2 Test
大塚 弘毅
1
,
大西 宏明
1
Kouki OHTSUKA
1
,
Hiroaki OHNISHI
1
1杏林大学医学部臨床検査医学
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
SARS-CoV-2
,
核酸検出検査
,
抗原検査
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
SARS-CoV-2
,
核酸検出検査
,
抗原検査
pp.307-315
発行日 2021年7月24日
Published Date 2021/7/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27804307
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◎新型コロナウイルス症(COVID-19)の診断のためのCOVID-19病原体(SARS-CoV-2)検査体制が整ってきた.徐々にCOVID-19の病態や検査性能の理解が進み,さまざまな検査法が開発され保険適用となっている.SARS-CoV-2検査のための検体としては,鼻咽頭ぬぐい液,鼻腔ぬぐい液,唾液が主に用いられ,検査法には核酸検出検査と抗原検出検査がある.鼻咽頭ぬぐい液を用いたリアルタイムPCR検査が最も標準的で信頼性が高いとされ,抗原定性検査では唾液は使用できない.SARS-CoV-2検出の感度は,おおまかに言ってRNA精製による核酸検出検査が最も高く,簡易抽出による核酸検出検査・抗原定量検査がそれに次ぎ,抗原定性検査が最も低いと考えられている.それぞれの検体や検査法の特徴を理解し,状況に応じて適切な方法を選択する必要がある.
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