Japanese
English
特集 地域医療計画のインパクト
脳卒中診療の地域ネットワーク体制の構築
Regional network for stroke treatment
石原 秀行
1
,
鈴木 倫保
1
Hideyuki Ishihara
1
,
Michiyasu Suzuki
1
1山口大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
診療提供体制
,
rt-PA療法
,
遠隔医療
Keyword:
脳卒中
,
診療提供体制
,
rt-PA療法
,
遠隔医療
pp.535-540
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201965
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
脳卒中の急性期治療における進歩は著しく,脳梗塞に対する遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクティベータ(recombinant tissue plasminogen activator;rt-PA)療法の適応が2012年に4.5時間以内へ延長され,さらに脳主幹動脈に対する血栓回収療法の科学的根拠が確立されるに至っている.しかしながら,それらの治療に常時対応できる施設は限られ,地理的要因などにより,治療を受けることができない症例が大半であることが問題となっている.2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が公布され,居住する地域にかかわらずrt-PA療法,血栓回収療法や急性期からのリハビリテーションの継続的な提供を実現することが求められている.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.