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特集 脳卒中・循環器病対策基本法――今後の展開
循環器病対策推進基本計画
-――心血管疾患に対する予防と診療提供体制
Japanese National Plan for Promotion of Measures Against Cerebrovascular and Cardiovascular Disease
――How will it change the prevention and medical care system for cardiovascular disease?
前村 浩二
1
Koji MAEMURA
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
キーワード:
循環器病対策推進基本計画
,
循環器病
,
診療提供体制
,
予防
Keyword:
循環器病対策推進基本計画
,
循環器病
,
診療提供体制
,
予防
pp.271-276
発行日 2021年7月24日
Published Date 2021/7/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27804271
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わが国は世界有数の長寿国であるが,自立して生活できる健康寿命との間には隔たりがあり,いかにして健康寿命を延伸するかが喫緊の課題となっている.脳卒中や心臓病などの循環器病は,その多くが高齢者に発症するために,健康寿命の延伸のためには循環器病への対策はきわめて重要である.そのような背景のもと,2019年12月に「健康寿命の延伸等をはかるための脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(脳卒中・循環器病対策基本法.以下,基本法)が施行された.そして基本法で取り組むべき具体的な施策は循環器病対策推進基本計画として策定され,2020年10月に閣議決定された.基本法が施行されたことにより,今後,循環器病に対する対策が大きく進歩すると期待される.本稿では,循環器病対策推進基本計画の概要と,今後取り組むべき施策についてとくに予防と診療提供体制を中心に概説したい.
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