特集 歩行支援機器による歩行up to date
歩行支援機器の現状と未来
大畑 光司
1
Koji Ohata
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
キーワード:
歩行再建
,
装具
,
歩行補助装置
,
ロボットリハビリテーション
Keyword:
歩行再建
,
装具
,
歩行補助装置
,
ロボットリハビリテーション
pp.883-888
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200341
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はじめに
さまざまな歩行障害を生じる疾患に対する理学療法では,歩行機能の再建は重要な目標の一つである.特に脳卒中後片麻痺患者や脊髄損傷患者のような重篤な中枢神経疾患や変形性関節症などの運動期疾患では,歩行の再獲得が日常生活を左右する要因となる.
杖,装具や歩行器など,これまで多くの歩行補助器具でさまざまな工夫がなされてきた.近年,さらにロボット技術の応用が進められ,歩行を補助する技術の体系が大きく変化しようとしている.本稿では,そもそも歩行支援技術の役割とは何かについて,その意義を明確にした後,今後の展開が予想されるロボット技術などの先端技術を用いた歩行支援のあり方を議論したい.
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