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実践講座 実践!ホームプログラム指導・1【新連載】
変形性膝関節症保存期・術後
Home exercise program in patients with knee osteoarthritis
今井 覚志
1,2
,
原藤 健吾
3
,
佐藤 和毅
2
Satoshi Imai
1,2
,
Kengo Harato
3
,
Kazuki Sato
2
1慶應義塾大学病院リハビリテーション科
2慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センター
3慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Rehabilitation, Keio University Hospital
2Institute for Integrated Sports Medicine, School of Medicine, Keio University
3Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
変形性膝関節症
,
ホームプログラム
,
エクササイズ
Keyword:
変形性膝関節症
,
ホームプログラム
,
エクササイズ
pp.989-999
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201772
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はじめに
変形性膝関節症(knee osteoarthritis;膝OA)の罹患者は非常に多く,本邦では症状のない軽症例も含めると2350万人,80歳台女性の80%が該当すると推計されている1).最終的に手術を要する患者は年間8万人程度であり,多くは保存療法の適応となる.そのなかでも,筋力エクササイズ,有酸素運動などのリハビリテーションは中心的な役割を担い,Osteoarthritis Research Society International(OARSI)2),日本整形外科学会(OARSIの日本適合版)3),American Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS)4),日本理学療法士協会5)など各種診療ガイドラインにおいて強く推奨されている.そして,満足のいく効果を得るためには,通院によるリハビリテーションとともに,ホームプログラムとしての実践・継続が重要となる6,7).
この実践講座では,膝OA患者の典型的な症状とそれに対するホームプログラムを解説し,軽症例,重症例および人工膝関節置換術(total knee arthroplasty;TKA)術後例のアレンジについて紹介する.
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