連載 ICF活用の実際と展望・第4回
臨床応用
向野 雅彦
1
Masahiko Mukaino
1
1藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
キーワード:
ICF
,
生活機能
,
コアセット
Keyword:
ICF
,
生活機能
,
コアセット
pp.807-809
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201728
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国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)は,2001年にWHO総会において採択された生活機能と障害の国際分類である1).ICFは1,600を超える項目からなり,項目ごとに評点と呼ばれる0〜4点の点数をつける仕組みが備えられており,人の生活機能における問題を包括的に表現することができる.
これまで,導入に向けた取り組みが各国で進められ,日本においてもICFを用いた多くの臨床研究が行われ,教育にも取り入れられてきた.ただし,心身機能,活動,参加の生活機能の各要素と背景因子(環境因子と個人因子で構成される)からなるICFの概念モデルそのものは臨床家に広く浸透しているものの,項目分類の臨床への普及はまだ途上である.さらなる普及に向け,国内外でさまざまな取り組みが行われている.
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