連載 調査研究向上のために・14
翻訳尺度作成の実際—作成プロセスと信頼性・妥当性の検討
河口 てる子
1
1日本赤十字看護大学
pp.189-194
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900451
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前2回では,尺度の信頼性と妥当性の検討について,その方法を説明してきました。今回は,実際に翻訳尺度を作成した事例を分析し,その尺度の信頼性と妥当性の検討結果をみることにします。
日本では,看護・心理系の概念尺度が非常に少ないため,多数作られている米国(アメリカ合衆国)の尺度を翻訳して使うことが多いようです。ですから,これから翻訳版を作ろうと考えている方が,翻訳版には実際どのような問題が起きやすいのかをあらかじめ知っておくことは,非常に有益なことでしょう。今回の翻訳尺度作成事例1)では,筆者の翻訳尺度作成での苦闘の歴史をありのままに紹介し,評価してみます。
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