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入門講座 リハビリテーション医療のエビデンス—理学療法・1【新連載】
中枢神経疾患
Central nervous system disease
松田 雅弘
1
Tadamitsu Matsuda
1
1順天堂大学保健医療学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Juntendo University
キーワード:
理学療法
,
ガイドライン
,
エビデンス
Keyword:
理学療法
,
ガイドライン
,
エビデンス
pp.351-357
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201610
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はじめに
エビデンスに基づく医療が急速に浸透し,経験的な医療がなされることが多かったリハビリテーション医療にもevidence based medicine(EBM)を活用することが求められている.EBMは“最良の研究成果(エビデンス)に基づく医療を患者に提供する”ことを意味しており,そのためには質の高いエビデンスが必要とされ,無作為化比較試験(randomized controlled trial;RCT)を中心にまとめられている.そのなかで,日々の理学療法の臨床で最も活用しやすく,理解しやすくまとめられているのが診療/理学療法ガイドラインである.
本稿では,「脳卒中治療ガイドライン2015(追補2017対応)」1),「理学療法診療ガイドライン第1版2)」を中心とし,さらに昨今のシステマティックレビューから理学療法の中枢神経疾患のエビデンスについて概説したい.また,中枢神経疾患で「理学療法診療ガイドライン第1版」2)に取り上げられている疾患は,脳卒中,パーキンソン病,脊髄損傷,脳性麻痺である.現在,本ガイドラインは改訂中であり,その改訂版が出版されればさらに積極的に日々の診療に活用するべき情報となるであろう.本稿は誌面の都合上で一部抜粋や要約が多いので,ぜひ成書を参考にしていただきたい.
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