Japanese
English
研究
麻痺手に修正CI療法を実施した回復期脳卒中患者の上肢機能の短期および中期経過
The middle-and short-term progress of upper extremity function in sub-acute patients received modified constraint-induced movement therapy for upper extremity disorder
竹林 崇
1
,
平田 篤志
2
,
伊藤 理恵
2
,
島崎 俊二
2
,
益本 千富
2
Takashi Takebayashi
1
,
Atsushi Hirata
2
,
Rie Ito
2
,
Shunji Shimazaki
2
,
Chitomi Masumoto
2
1吉備国際大学
2西宮協立リハビリテーション病院
キーワード:
脳血管障害
,
回復期リハビリテーション
,
上肢機能
Keyword:
脳血管障害
,
回復期リハビリテーション
,
上肢機能
pp.1235-1241
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201120
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Abstract:脳卒中後の上肢麻痺の治療にconstraint-induced movement therapy(CI療法)がある.この治療は,回復期・生活期において,エビデンスが確立されている.本邦では,生活期において,CI療法の長期効果を示した研究は散見するが,回復期では見当たらず,回復期でCI療法を実施した対象者のその後の麻痺手の機能予後は,不明瞭である.今回われわれは,回復期リハ病棟において,脳卒中患者を対象に介入時間・期間を修正したCI療法を実施し,退院後6カ月間の上肢機能の推移を調査した.その結果,アプローチ後6カ月までほとんどの対象者の上肢機能は維持または改善した.この結果から,回復期において,本アプローチは,麻痺手の機能障害の長期的な予後に影響を与える可能性がある.さらに,この結果は,今後,回復期リハ病院で患者にCI療法を実施する際,介入後の麻痺手の機能経過の目安の一つとなると思われる.
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