Japanese
English
特集 失語症の今
失語症のある人々の社会参加
Social participation in people with aphasia
吉野 眞理子
1
Mariko Yoshino
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
1Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
失語症
,
社会参加
,
社会的アプローチ
,
意思疎通支援事業
Keyword:
失語症
,
社会参加
,
社会的アプローチ
,
意思疎通支援事業
pp.533-536
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201333
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はじめに
本稿では本邦でよく用いられている「失語症者」ではなく「失語症のある人(々)」という用語を使用する.英語圏では近年“aphasic”という語を名詞としては使用しなくなり,形容詞として“aphasic person”という言い方もほとんどしない.“an aphasic”は,失語症のある人の尊厳を損ない配慮を欠いた表現であるとされる.“aphasic person”も,その人の障害をもってその人のアイデンティティを規定する表現であり,望ましくないとされる1).その代わりに“individual with aphasia”,“person with aphasia”または“people with aphasia”,その略称“PWA”がよく用いられている.本稿でも「失語症のある人」または「失語症のある人々」を用いる.
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