Japanese
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実践講座 乳幼児健診・5
子どものヘルススーパービジョンとしての健診—米国のBright Futuresを参考に
Health examination of young children as children's health super vision:referring to Bright Futures USA
田中 恭子
1
Kyoko Tanaka
1
1国立成育医療研究センターこころの診療部
1Department of Psychosocial Medicine, National Center for Child Health and Development
キーワード:
健やか親子21
,
Bright Futures
,
ヘルススーパービジョン
,
児童福祉法改正
Keyword:
健やか親子21
,
Bright Futures
,
ヘルススーパービジョン
,
児童福祉法改正
pp.255-260
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201247
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時代の背景
わが国では,地方自治体を中心に乳幼児健康診査が行われ,小児の成長発達における問題の早期発見に重要な役割を果たしてきた.しかしながら,この半世紀で時代背景,子どもの概念,育児のあり方や,小児の疾病構造も大きく変化を遂げた.このような変化を背景に,1950〜60年代には栄養の改善,先天性股関節脱臼の早期発見が重要視され,1970年代には脳性麻痺の早期発見,そして1980年代には知的障害を含む障害の早期発見・対応,肥満,う歯などの健診が加わった.1990年代には育児不安,産後うつ病,若年出産,児童虐待などの心理社会的アセスメントが加わり,2000年代になると発達障害(自閉症を含む)の早期発見,子育て・家族支援の視点が重要視されてきた.このような時代のニーズに沿った形で,健診内容やあり方もブラッシュアップが必要である.
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